北村 昌陽 様(科学・医療ジャーナリスト)

私は、雑誌や新聞に記事を書く仕事をしています。
連日、締め切りを抱えながら、パソコンと何時間も向き合っています。
目の疲れや肩こりはいつものこと。そこから頭痛になることもしばしばです。

これまで何年も、凝り固まった体をほぐす方法をいろいろと探してきました。
つい最近まで、一番役にたっていたのは「骨ストレッチ」でした。
基本的な動作を5~10分程度行うだけで、肩や首の周りがスッキリして、目が楽になる。これはありがたいものを知ったと思い、日々の体ケア法として活用していました。

ただ、わずかな時間とはいえ、体操のために体を動かすのはやはり手間がかかる。ついさぼりがちになって、気がついたら体がガチガチ。月に1回の骨ストレッチ講習会でまとめてほぐしてなんとか息を吹き返す、ということを繰り返していたのが現実です。

ですが、WT-LINEシューズを手に入れてから、状況が一変しました。
この靴を履いて歩くだけで、笑っちゃうほど体がゆるみ、整っていくのです。

典型的なケースをあげてみましょう。仕事をしていて頭が煮詰まり、体も固まってきたので、気分を変えるためにちょっと外に出た、といった状況をイメージしてください。

外を出て歩き出すと、10~20歩ほどで、まずみぞおちの奥の緊張がゆるみはじめます。すると、足がぶらんぶらんと振り子のように動き始める。こうなれば、骨盤の動きに伴って脇腹から背中にかけても徐々にゆるんできます。ここまでがだいたい50メートルぐらいです。

その先にちょうど、長い下り坂があります。そこをプラプラと下って行くと、体がゆさゆさ揺れ、胸や肩甲骨周りがほぐれていきます。ほぐれた範囲が徐々に上へ広がっていき、最後に頭の中の凝りが溶けるようにゆるむと、視野がスーッと明るくなり、ふっと呼吸が深くなる。
ここまでくれば、気分も頭もスッキリ。改めて仕事に集中できるのです。

面白いことにこのシューズは、歩けば歩くほど、体がラクになる感覚が湧いてきます。通常、長い距離を歩くのは疲れる行為ですが、WT-LINEシューズを履いていると、まるで逆。足が勝手にどんどん前に出る感じで、疲れているときほど、むしろ「もっと歩きたい」という気分になります。

私のような出不精体質の人間にとって、この「歩きたい」という意欲は、健康を保つ上で大きな助けになっています。

もうひとつ、面白い体験を紹介します。

この靴の底には、独特な形状の溝が切ってあります。この溝がWT-LINEシューズのキモなのですが、野外を歩いているうち、ここに小石や泥が詰まることがある。すると、効果が弱まってしまうようなのです。

私がこれに気付いたのは、近所のウオーキングコースを歩いていたとき。最初は快調だったのに、ふと気がつくとなんだか足が重く、歩みが進みにくくなっていました。どうしたことかと思い、靴底を見ると、溝に小石が挟まっていた。そしてこれを取り除くと、また軽快な歩みに戻った。そんなことが、何度かあったのです。

もちろん、1センチにも満たないサイズの小石が挟まっただけですから、「効果が薄まる」といっても、違いは些細なものでしょう。そんな差を体が感じ取ったのですから、このシューズを履くと、体がほぐれるだけでなく、感覚がより敏感になっていくのかもしれません。

実際、パソコンの前で仕事をしているとき、以前ならつい何時間もぶっ通しで作業を続けてしまい、肩や背中がバリバリに固まってあとから辛くなることがしばしばあったのですが、最近は1時間も作業すると、立ち上がって首や肩を動かしたくなるのです。その結果、体が固まり切ってしんどくなることは減りました。こういうのも、体の感覚が変化してきたサインかもしれないと思っています。