第2回 『内観力』
読んで字の如く、内を観る力。
この内と言うのは私達の場合、身体の内側の事を意味する。
観ると言うのは身体の内側を観るという事を意味する。
身体の内側を観ることが出来る力(能力)を内観力と言う。
身体の外側の肉眼で見える部分ではなく、肉眼では見えない身体の内側の部分の動きを観る力。
極意という言葉の動作が出来る人。
いわゆる達人と言われている人たちがしている動作は、この外側からは決して見えない身体の内側の動かし方が上手いのだ。
昔から、軸を作れ! 中心線が大切だ! 体幹部を上手く使え! と言われるが、 実際どのようにすれば、その動作が出来るのか?
誰もきちんと教えてくれる人はその当時(高校生)、私のまわりには誰一人いなかった。
現在の私は、生意気にも多少の内観力が付いてきた。
相手の姿を見るだけで、得意な動作方向、苦手な動作方向、身体の柔軟性、身体の硬化部分が分かるようになった。 そして、その改善方法も経験を積んできた。
そんな事が本当に出来るのか?
眉唾的に観てしまう人が多いが、実際に動作を読み切られた相手は、
その瞬間から身動きが取れなくなってしまう。
後日、日を追って話していくが『ミラーニューロン』という言葉をご存知の方なら十分に理解して頂けると思う。
また詳しく話していきたい。
まず、大切なことは自分自身が自分の身体を知り尽くし、身体と体話(たいわ)しながら身体を動かす練習を 地道に 続けていくしかないのだが、肝心な動かし方や意識の仕方の基本的なことが分からなければ、何の意味も持たない。
これが正解というものは世の中にはないと思う。
もしあると豪語している人が居れば、それこそ眉唾であろう。
私は、私自身の体験や経験の中で体得したことしかお話できない。
どのような体験を通じて現在に至ったかをみなさんに聞いていただき、何らかのお役に立てれば幸いである。
『西野流呼吸法との出会い』
私は大学生1年生の頃から、父に薦められて読んでいた月刊誌があった。
その雑誌のなかに、西野皓三さんが開発した西野流呼吸法が紹介されていた。
当時の私は、気で相手を吹っ飛ばすなんて出来る訳がないと思っていましたが、頭のどこかで、もし本当だったら凄いなとも思っていました。
西野さんの呼吸方法は独特で、 大地に生えている樹の根が水分を吸収するのと同じように、足の裏から空気を吸い込むイメージで足を通り、空気はその後背骨を通り頭(頭頂)に上げる。
そこで一旦止めてから今度は顔を通り、丹田を通り、丹田からは口から空気吐き出しながら足の裏から空気を出していく。
足から吸い上げた空気のイメージで身体中に空気を循環させる呼吸法なのである。
最初の頃、ハッキリ言って全然理解が出来なかった。
足の裏から空気を吸い込むと言われても、頭の常識で考えると口や鼻から吸い込むのに、まともに考えれば考えるほど出来なくなる。
うまく出来ない私は西野流呼吸法の本を買いに行った。
その本に載っていたある事に目が点になってしまう。
それは、芝生の上で西野皓三さんが呼吸法を行った後の、芝生の色が変色してしまっているのには驚いてしまった。
『本当に足の裏から呼吸することは出来るんだ!』
その日から私は練習内容を変えてやることにした。
自分自身が大地に生えている樹に成りきってしまうようにした。
・足の裏が、樹の根っこである。
・足や胴体が、樹の幹である。
・頭が樹のてっぺんである。
いわゆる、自分自身が樹に成りきるイメージトレーニングをしながら、常に身体に意識を向けながら呼吸をするようにしていったのである。
すると如何だろう、段々意識をしながら呼吸をしていく内に、空気が身体の中をうまく循環しているように感じられるようになってきた。
身体の温まり方、手のひらの温かさ、そして身体の内側を少しづつ意識出来るようになった。
これが私の生まれて初めて体験した、最初の身体の内側を意識するきっかけとなった。
しかし、この時はまだ丹田をきちんと理解、意識することは出来ていなかったのである。
次回の『内観力』は、ウェイトトレーニングで覚えたことをお伝えしたい。
この内と言うのは私達の場合、身体の内側の事を意味する。
観ると言うのは身体の内側を観るという事を意味する。
身体の内側を観ることが出来る力(能力)を内観力と言う。
身体の外側の肉眼で見える部分ではなく、肉眼では見えない身体の内側の部分の動きを観る力。
極意という言葉の動作が出来る人。
いわゆる達人と言われている人たちがしている動作は、この外側からは決して見えない身体の内側の動かし方が上手いのだ。
昔から、軸を作れ! 中心線が大切だ! 体幹部を上手く使え! と言われるが、 実際どのようにすれば、その動作が出来るのか?
誰もきちんと教えてくれる人はその当時(高校生)、私のまわりには誰一人いなかった。
現在の私は、生意気にも多少の内観力が付いてきた。
相手の姿を見るだけで、得意な動作方向、苦手な動作方向、身体の柔軟性、身体の硬化部分が分かるようになった。 そして、その改善方法も経験を積んできた。
そんな事が本当に出来るのか?
眉唾的に観てしまう人が多いが、実際に動作を読み切られた相手は、
その瞬間から身動きが取れなくなってしまう。
後日、日を追って話していくが『ミラーニューロン』という言葉をご存知の方なら十分に理解して頂けると思う。
また詳しく話していきたい。
まず、大切なことは自分自身が自分の身体を知り尽くし、身体と体話(たいわ)しながら身体を動かす練習を 地道に 続けていくしかないのだが、肝心な動かし方や意識の仕方の基本的なことが分からなければ、何の意味も持たない。
これが正解というものは世の中にはないと思う。
もしあると豪語している人が居れば、それこそ眉唾であろう。
私は、私自身の体験や経験の中で体得したことしかお話できない。
どのような体験を通じて現在に至ったかをみなさんに聞いていただき、何らかのお役に立てれば幸いである。
『西野流呼吸法との出会い』
私は大学生1年生の頃から、父に薦められて読んでいた月刊誌があった。
その雑誌のなかに、西野皓三さんが開発した西野流呼吸法が紹介されていた。
当時の私は、気で相手を吹っ飛ばすなんて出来る訳がないと思っていましたが、頭のどこかで、もし本当だったら凄いなとも思っていました。
西野さんの呼吸方法は独特で、 大地に生えている樹の根が水分を吸収するのと同じように、足の裏から空気を吸い込むイメージで足を通り、空気はその後背骨を通り頭(頭頂)に上げる。
そこで一旦止めてから今度は顔を通り、丹田を通り、丹田からは口から空気吐き出しながら足の裏から空気を出していく。
足から吸い上げた空気のイメージで身体中に空気を循環させる呼吸法なのである。
最初の頃、ハッキリ言って全然理解が出来なかった。
足の裏から空気を吸い込むと言われても、頭の常識で考えると口や鼻から吸い込むのに、まともに考えれば考えるほど出来なくなる。
うまく出来ない私は西野流呼吸法の本を買いに行った。
その本に載っていたある事に目が点になってしまう。
それは、芝生の上で西野皓三さんが呼吸法を行った後の、芝生の色が変色してしまっているのには驚いてしまった。
『本当に足の裏から呼吸することは出来るんだ!』
その日から私は練習内容を変えてやることにした。
自分自身が大地に生えている樹に成りきってしまうようにした。
・足の裏が、樹の根っこである。
・足や胴体が、樹の幹である。
・頭が樹のてっぺんである。
いわゆる、自分自身が樹に成りきるイメージトレーニングをしながら、常に身体に意識を向けながら呼吸をするようにしていったのである。
すると如何だろう、段々意識をしながら呼吸をしていく内に、空気が身体の中をうまく循環しているように感じられるようになってきた。
身体の温まり方、手のひらの温かさ、そして身体の内側を少しづつ意識出来るようになった。
これが私の生まれて初めて体験した、最初の身体の内側を意識するきっかけとなった。
しかし、この時はまだ丹田をきちんと理解、意識することは出来ていなかったのである。
次回の『内観力』は、ウェイトトレーニングで覚えたことをお伝えしたい。